第106回全国高等学校野球選手権大会2日目、大阪桐蔭と興南の注目の一戦が行われました。結果は大阪桐蔭が5-0で勝利し、2回戦進出を決めました。大阪桐蔭の2年生右腕・中野大虎投手の完封投球と、センター・吉田翔輝選手の好守備が光った一戦となりました。
中野大虎の完封投球が冴え渡る
- 大阪桐蔭の2年生右腕・中野大虎が9回を投げ切り完封勝利
- ストレートとスライダーを軸に興南打線を翻弄
- 中野の安定感抜群の投球が試合を優位に進める
大阪桐蔭の先発として登板した2年生右腕・中野大虎の投球が冴え渡りました。中野はストレートとスライダーを軸に興南打線を翻弄。9回を投げ切り、被安打3、奪三振7の完封勝利を収めました。序盤から安定感抜群の投球を見せた中野の力投が、大阪桐蔭を勝利に導く原動力となりました。
中野は1回から3者凡退に抑えるなど、序盤から興南打線を圧倒。5回には2死三塁のピンチを迎えるも、最後は吉田翔輝の好守備に助けられ無失点に切り抜けました。終始リズムを崩すことなく投げ続けた中野の完封劇は、甲子園でも屈指の投球内容と言えるでしょう。大阪桐蔭にとって心強いエースの存在が、今後の戦いを大いに勇気づけることになりそうです。
吉田翔輝の2点タイムリーが先制の口火を切る
- 3回、吉田翔輝の2点タイムリースリーベースで先制
- 吉田の一打が試合の流れを大阪桐蔭に引き寄せる
- 5回には難しい打球をダイビングキャッチするなど守備でも活躍
試合が動いたのは3回でした。大阪桐蔭は1死一、二塁から1番・吉田翔輝が左中間を破る2点タイムリースリーベースを放ち、先制に成功します。興南の先発・田崎颯士から重要な一打を叩き出した吉田の活躍が、試合の流れを大阪桐蔭に引き寄せました。
吉田は打撃だけでなく守備でも存在感を発揮。5回には興南の反撃のチャンスとなる場面で、外野に落ちそうな難しい打球をダイビングキャッチで好捕。興南の反撃を断ち切る守備を見せました。打撃と守備の両面で躍動した吉田の活躍が、大阪桐蔭を勝利に大きく近づけたと言えるでしょう。
宮本楽久の適時打などで追加点を奪い試合を優位に
- 3回、吉田翔輝の2点タイムリー後、宮本楽久の適時打で3点目
- 4回にも3連打で1死満塁のチャンスを作り2点を追加
- リードを広げる追加点で試合の主導権を握る
大阪桐蔭は3回、吉田翔輝の2点タイムリーに続き、2番・宮本楽久の適時打で3点目を奪います。興南の先発・田崎颯士から着実に加点し、リードを広げました。
さらに4回にも3連打で1死満塁のチャンスを作ると、押し出し四球などで2点を追加。この回の追加点で5-0とリードを広げ、試合の主導権を握りました。序盤のチャンスで着実に加点した打線の勢いが、大阪桐蔭を勝利に導く原動力となったのです。
プロ注目の田崎颯士を攻略し試合を優位に進める
- プロ注目のサウスポー・田崎颯士の攻略が試合のポイントに
- 序盤は田崎も三者凡退に抑えるなど拮抗した展開
- しかし3回以降、大阪桐蔭打線が田崎から着実に加点
試合のポイントとして注目されたのが、興南のエース・田崎颯士の攻略でした。プロ注目のサウスポー・田崎をどう打ち崩すかが、大阪桐蔭の課題と言えました。
試合序盤は田崎も三者凡退に抑えるなど、中野大虎との投げ合いを制す投球を見せます。しかし3回以降、大阪桐蔭打線が田崎から着実に加点。3回には吉田翔輝、宮本楽久の適時打で3点を奪うと、4回にも追加点を重ね試合を優位に進めました。プロ注目の左腕・田崎から着実に得点を奪った大阪桐蔭打線の粘り強さが、勝利を引き寄せたのです。
2回戦の対戦相手は小松大谷に
- 大阪桐蔭の2回戦の対戦相手は小松大谷
- 九州勢の明豊、北信越勢の小松大谷の対戦は、小松大谷が打ち勝ちました
- 大阪桐蔭にとっては初戦突破の勢いを持続させたい
勝利した大阪桐蔭の次戦は、大会8日目・第2試合。明豊(大分)対小松大谷(石川)の勝者が対戦相手。
この試合は、初回から点の取り合いになりましたが、小松大谷が逆転し、8対4で勝利。なかなかの強力打線です。小松大谷に対し、中野大虎はどのようなピッチングをするのか。大阪桐蔭としては、安定感抜群の投球と打線の勢いを、2回戦でも持続させたいところ。注目の一戦となりそうです。
ベスト4常連校の意地を見せた大阪桐蔭
- ベスト4常連校の大阪桐蔭が意地を見せる勝利
- 中野大虎の完封投球と打線の活躍で興南を圧倒
- 全国制覇を狙う大阪桐蔭が2回戦に駒を進める
ベスト4常連校の大阪桐蔭が、興南戦で意地を見せる勝利を収めました。2年生エース・中野大虎の完封投球と、吉田翔輝、宮本楽久らの打撃陣の活躍で興南を圧倒。昨夏の全国制覇を経験した強豪校の意地を、甲子園の舞台で見せつけました。
今夏の全国制覇を狙う大阪桐蔭にとって、初戦突破は大きな一歩となったはずです。中野大虎を中心とした投手陣の安定感と、打線の爆発力を武器に、2回戦以降も勝ち進んでいくことができるでしょう。大阪桐蔭が、全国の強豪校を撃破し、2年連続の全国制覇を成し遂げることができるのか。注目が集まります。
大阪桐蔭が見せた強さは全国レベル、2回戦以降の戦いにも期待
大阪桐蔭が興南を5-0で下した今回の一戦は、全国レベルの強さを感じさせる内容でした。2年生エース・中野大虎投手の完封投球、打線の着実な得点力、吉田翔輝選手の好守備と、文句のつけようのない試合運びで勝利を収めました。
優勝候補筆頭の一角に挙げられる大阪桐蔭。その実力を存分に発揮した初戦となりました。2回戦以降も、中野大虎選手を中心とした投手陣と打線の活躍が期待できるでしょう。大阪桐蔭が、全国の強豪を次々と撃破し、全国制覇を成し遂げることができるのか。甲子園から目が離せません。